重要なデータを100年以上保存できるM-Discに保存した。

Mac

パソコンで使用している電子データや写真の保存はどうしていますか?
重要なものは外付けハードディスクなどにバックアップを取っていると思います。
保存先として一番多いのはハードディスクではないでしょうか。
私も重要なデータは外付けハードディスクに保存しています。

しかし、ハードディスクの寿命は4〜5年と言われており、いつ壊れるのか分かりません。
まあ、5年ぐらいで壊れることはないのでしょうが、さすがに10年以上となると厳しいのでハードディスクよりも長期間保管できるM-Discというものを紹介します。

M-Discは100年以上保存できるらしい

M-Discとは、ブルーレイディスクやDVDのような円盤に記録するメディアです。

ブルーレイやDVDで保存できる期間は、10年〜20年と言われていますが、M-Discは100年以上保存することができるらしいです。人間の寿命より長いので、これに保存しておけば自分が生きている間は安心できるということになります。

ただし、M-Discに書き込むにはM-Discに対応したドライブ(ブルーレイレコーダー)が必要となります。

容量は、最大100GBで一度書き込むと再書き込みはできない仕様となっています。

保存メディアとの比較

M-Discとの比較対象としては、外付けハードディスク、ブルーレイディスクぐらいでしょうか。

それ以外のメディアは、容量が少なかったり、長期間の保存には向いていないものととなります。

SSDは値段も安くなってきたし速度も早いのですが、長期間保管には向いていませんので対象外としています。

M-Discハードディスクブルーレイ
保存期間100年以上4〜5年10〜20年
容量100GB(最大)2T(通常このくらい)128GB(最大)
値段100GB
1枚 約1000円
約9000円(2Tの場合)100GB
1枚 約600円(1回用)
1枚 約1000円(繰り返し用)

メディア代が高いのではないか?

M-Discのメディア代は、ブルーレイディスク(1回だけ書き込み用)と比べてちょっと高いですが、繰り返し書き込めるものと比べるとあまり変わりはありません。

100年以上保存できることを考えると許容範囲ではないでしょうか。

容量は十分か?

M-Discの容量は、最大100GBなので多いとは言えません。ただ、こちらもブルーレイディスクと比べて、ほとんど変わりないのでブルーレイディスクで足りている人は問題ないと思います。

重要なデータが多い、または大きい場合は、ハードディスクでRAIDを組んだ方が良いのでしょうね。ただ、ハードディスクの交換は定期的に実施する必要があります。

デメリットは?

私が考えるM-Discのデメリットは、以下となります。

  • 売っているところが少ない。今後M-Discの販売が中止される。
  • 保存するのに時間がかかる
  • M-Disc対応ドライブが必要
  • ブルーレイディスクやDVDは衰退しているのでドライブも無くなる可能性がある。

売っているところが少ない

  • 私の近所の家電量販店では売っていませんので、アマゾンで購入しています。
  • 今度どうなるか分かりませんがM-Disc販売中止の可能性もあります。

保存するのに時間がかかる

  • M-Discに保存してみましたが、100GBもあるので結構時間がかかります。2倍速で4時間ほどかかりました。4倍速ならその半分になりますが1枚1000円もするので念の為2倍速としました。

M-Disc対応ドライブが必要

  • M-Disc対応ドライブを持っている人は問題ないですが、少し古いドライブで対応していない場合は買う必要があります。

ブルーレイディスクやDVDは衰退しているのでドライブも無くなる可能性がある。

  • 書き込みはM-Disc対応ドライブが必要ですが、読み込みは普通のブルーレイ用ドライブで問題ありません。しかし、今持っているドライブが故障した時に、ブルーレイやDVDの衰退によりドライブの生産が中止されていれば100年以上メディアが持ったとしてもデータを読むことができなくなります。未来はどうなるか分かりませんが、少し心配しているところではあります。

まとめ

どうしても無くしたくないデータ(家族写真や動画)などは、M-Discに保存しておくのが一番安全なのではないかと思っています。

ハードディスクでRAIDを組むのでも良いですが、ハードディスクは定期的に交換する必要がありますので、保存しておきたいデータが少ない場合は、M-Discが良いと思っています。